むらさき色の滝

むかしむかし、山のふもとの貧しい村に、孫と祖母が住んでいた。二人は山で集めた藤のつるで籠を編んで暮らしていた孫はりっぱな青年になり、祖母に孝行の限りを尽くしていた。やがて……祖母の病気が長引き、薬代に困った孫は、山の藤のつるを切り尽くしてしまった。ところが祖母の葬式の日、山の中腹にむらさき色の滝がくっきりと浮かび上がった。精神科医で作家の帚木蓬生さんによる創作民話です。

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