美術ワークショップ実践者の省察と探求 実践知・A/r/tographyのまなざしから/廖曦〓
本書は、筆者の博士論文をベースに再構成し、大幅に加筆・修正したものである。筆者は、美術のワークショップ実践における実践者の省察と探求を促すために、具体的な方法やその効果の検討を行い、実践可能な事例とともに省察と探求の提案を行うことを目的に、調査と実践を通した研究を進めてきた。本書の前半部分では、美術ワークショップ実践者の中の、初心者、そして、熟達者に対する意識調査の分析や先行研究に対する検討を通して、その学びと成長における省察と探求の重要性を確認してきた。後半部分では、芸術表現の特性を省察的に研究や探求に用いる方法論であるArts-based Research(ABR)や、広義のABRのアプローチの一つであるA/r/tographyを実際に取り入れながら、実践者の省察と探求への促進効果について質的に検証した。
ABRの導入によって、ワークショップ活動の構想や準備の段階から実践者は「提供者」から「探求者」へと変容し、ワークショップに「探求」という性質がもたらされ、様々な「探求」の広がりが促され、共有・受容された。
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